こんにちは!
「旅行に行くので "ゆうきゅう"を取りたい」などと言う時の"ゆうきゅう"って、「有休」「有給」のどっちが正解なのかな?
「年休」との意味の違いも知りたい!
と迷ったことはありませんか?
今回の記事では、「ゆうきゅう」の正しい略し方と、「年休」との意味の違いを解説します。
本記事の内容
- 「有給休暇」の正式名称とは?
- 「ゆうきゅう」の略し方として正しいのは有休?有給?
- 他の休暇の略称は?
- 「年休」との使い方の違い
この記事を見れば、どちらの漢字が適切なのかで迷うことは無くなりますので、最後までじっくり読んでみてください。
それでは、さっそく有給休暇の略し方を解説していきます!
有給休暇の正式名称とは?
有給休暇の正式名称は「年次有給休暇」です。
つまり、「有給休暇」の時点で既に年次有給休暇を短くした言葉なんです。
そのため、正式名称に則り、有休や有給ではなく「年休」と言う方もいらっしゃいます。
これらは全て、一定期間継続して働いている労働者に対し、心身の疲労を回復し、ゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことを指し、取得しても給料が減ることはありません。
では、「有休」「有給」「年休」の呼称の区別について、詳しく見ていきましょう!
「有休」と「有給」、正しいのはどっち?
答えを先にお伝えすると、年次有給休暇(有給休暇)が日本に導入されたのは戦後すぐのことですが、略し方は明確には決まっていません。
つまり、年次有給休暇の略し方としては、「有休」や「有給」のどちらを使用しても基本的には問題ありません。
ただ、有休は「有給休暇」の略称という意味しか持たない一方、有給は「有給の研修」のように「給料の支給がある」という意味も併せ持っています。
そのため、意味を限定して伝えることができるという観点から、略称としては「有休」の方がより正確という意見が多いようです。
【有休】
有給休暇の略
【有給】
給料が支払われること / 有給休暇の略
とはいえ、はじめにも述べたように、「有休」も「有給」もどちらかが間違っているというわけではありませんので、使用するにあたっては企業の慣例に従うと良いでしょう。
ちなみに、『広辞苑』では両者が、『大辞林』では有休のみが「有給休暇」の略称であると記されています。
また、厚生労働省においては「年次有給休暇」が用いられ、日本経済新聞では表記のブレを防ぐため「有休」に統一しているそうです。
他の休暇はどう略す?
言葉の意味以外の観点では、他の休暇の略称との統一感があります。
例えば、
- 振替休日:「振休」
- 病気休暇:「病休」
- 育児休暇:「育休」
- 産前産後休暇:「産休」
いずれも、「先頭の文字 + 休」という構成になっています。
つまり、これらと同じように略す場合、有給休暇は「有休」ということになるのです。
「有休」の方が統一感はとれているという考え方もあるでしょう。
「有休」「有給」以外の略称
年次有給休暇の略称として「有休」「有給」と同じように使われている言葉は、実は他にもあります。
- 年休
- 年次有休
- 年次休暇
では、こうした言葉と「有休」「有給」は、通常どのように使い分けられているのでしょうか。
一般的に、法律に基づく仕事をしている社労士のような人は「年休」を使用し、企業などでは「有休」や「有給」を使用することが多いようです。
また、企業が独自に有給休暇(「慶弔休暇」「夏季休暇」など)を定めている場合は、法定の年次有給休暇のことを「年休」や「年次休暇」と呼び、それぞれを明確に区別できるようにしています。
とはいえ、「年休」という言葉はあまり聞き慣れないという方も多いと思います。
会社独自の休暇と混同しないよう注意することは必要ですが、有給休暇の略し方については、やはり各企業の慣例に合わせて「有休」とする方が好ましいと言えるでしょう。